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2006年1月15日22時27分
時点のものです。

エコカーは未来を救えるか―新世代自動車の可能性と限界

エコカーは未来を救えるか―新世代自動車の可能性と限界

人気ランキング : 410,595位
定価 : ¥ 2,100
販売元 : ダイヤモンド社
発売日 : 1998-03

価格 商品名 納期
エコカーは未来を救えるか―新世代自動車の可能性と限界
メーカーの技術者も環境NPOの方も必読では?

 著者は元々いすゞ自動車で省エネ・低公害バスとバリアフリーの低床バ
スの企画開発に携わっていた経歴があるので、論じる内容は「鉄板」その
ものです。
 膨大なデータを使って、より分かりやすく論じようとしている事が伝
わってきます。豊富な実務経験とも相まって、その辺の評論家とはひと味
もふた味も違う揺るぎなさを感じました。
 著者は電気自動車の望みの無さを特に強調しています。それは、なま
じっか電子制御技術と電池の性能が進歩したため「ゾンビは蘇った」と表
現しているところに現れています。私も知らなかったのですが、自動車の
黎明期には電気自動車がそのほとんどを占めていたものの、ガソリン・
ディーゼル車が現れると姿を消してしまった歴史があります。逆に石油が
枯渇に近づけば、水力や地熱などの発電で得られた電力を利用して電気自
動車を動かすしかないので、その意味では著者の主張する「究極の自動
車」と言える訳です。
 数字はウソをつかないが、数字をうまく使えば巧妙にウソをつける。著
者はそんなカラクリをきっちりと暴いていきます。電気自動車の効率がガ
ソリン車よりもよいという宣伝にもメスを入れます。バイオマスにして
も、投入するエネルギーと得られるエネルギーで、どちらが有利なのかを
冷静に比較しています。
 最後には、自動車社会をシェイプアップするしかないと結論づけていま
す。数字で言えば、1995年の四輪保有台数6585万台を、1970
年の2000万台に減らすというもので、当時はこれで十分社会が回って
いたから問題ないとの事です。そうすると、30年もすれば、ホーチミン
みたいにスーパーカブが庶民の足になるかも知れませんね。
 とにかく、メーカーの技術者、環境NPOの方には必読の書ではないで
しょうか。そうすれば、評論家や新聞記事にだまされる事もなくなると思
います。1998年の作品ですが、大半の内容は現在でも十分通じます。
パソコンソフトのようにアップデートされて、広く読まれればよいのにと
思わずにはおられない本です。

自動車あり方についての将来が見える

「環境に優しい」という言葉やイメージだけが先行する現在において、自動車の未来像を明確に提示されている。
自動車と環境問題、自動車とエネルギー問題などを考える場合、必見の書であると言える。


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