エコカーは未来を救えるか―新世代自動車の可能性と限界
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定価 : ¥ 2,100
販売元 : ダイヤモンド社
発売日 : 1998-03 |
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メーカーの技術者も環境NPOの方も必読では? |
著者は元々いすゞ自動車で省エネ・低公害バスとバリアフリーの低床バ
スの企画開発に携わっていた経歴があるので、論じる内容は「鉄板」その
ものです。
膨大なデータを使って、より分かりやすく論じようとしている事が伝
わってきます。豊富な実務経験とも相まって、その辺の評論家とはひと味
もふた味も違う揺るぎなさを感じました。
著者は電気自動車の望みの無さを特に強調しています。それは、なま
じっか電子制御技術と電池の性能が進歩したため「ゾンビは蘇った」と表
現しているところに現れています。私も知らなかったのですが、自動車の
黎明期には電気自動車がそのほとんどを占めていたものの、ガソリン・
ディーゼル車が現れると姿を消してしまった歴史があります。逆に石油が
枯渇に近づけば、水力や地熱などの発電で得られた電力を利用して電気自
動車を動かすしかないので、その意味では著者の主張する「究極の自動
車」と言える訳です。
数字はウソをつかないが、数字をうまく使えば巧妙にウソをつける。著
者はそんなカラクリをきっちりと暴いていきます。電気自動車の効率がガ
ソリン車よりもよいという宣伝にもメスを入れます。バイオマスにして
も、投入するエネルギーと得られるエネルギーで、どちらが有利なのかを
冷静に比較しています。
最後には、自動車社会をシェイプアップするしかないと結論づけていま
す。数字で言えば、1995年の四輪保有台数6585万台を、1970
年の2000万台に減らすというもので、当時はこれで十分社会が回って
いたから問題ないとの事です。そうすると、30年もすれば、ホーチミン
みたいにスーパーカブが庶民の足になるかも知れませんね。
とにかく、メーカーの技術者、環境NPOの方には必読の書ではないで
しょうか。そうすれば、評論家や新聞記事にだまされる事もなくなると思
います。1998年の作品ですが、大半の内容は現在でも十分通じます。
パソコンソフトのようにアップデートされて、広く読まれればよいのにと
思わずにはおられない本です。
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自動車あり方についての将来が見える |
「環境に優しい」という言葉やイメージだけが先行する現在において、自動車の未来像を明確に提示されている。
自動車と環境問題、自動車とエネルギー問題などを考える場合、必見の書であると言える。